第1回:ザクロたっぷりイランの家庭料理の巻
ニコルソンにとって、ザクロといえば滅多に食べられない高級フルーツ。ごくまれに口にする機会があっても、食いしん坊の私にとっては食べられる部分が少ないザクロは1つや2つでは全然満足できない!
しかし今回の取材先ではそんな貴重なザクロを贅沢に使った「フェセンジャン」なる料理が食べられるとのこと! もう俄然やる気のニコルソン、高円寺のペルシア料理店「ボルボル」に突入っ!
「フェセンジャン」とはイランの家庭料理でクルミとザクロのソースに鴨肉を入れた煮込みのこと。イラン産の生ザクロの実から絞ったザクロエキスと、ミンチしてペースト状にしたクルミを混ぜ濃厚なソースを作ったら、そこに鴨肉を投入。柔らかくなるまでじっくり煮込みます。レシピだけ聞くと単純ですがこれがなかなか手間のかかる料理なのです。
その手間ひまかけた煮込みをナンやライスにつけていただきます。これが美味しいんだな。油はいっさい使っていない、こっくりトロトロのクルミとザクロのソースは味噌のような甘みがありご飯との相性も最高! スプーンでホロっと簡単に崩れる鴨肉も絶品。ナンに包んでほうばると……ああ、イランの風景が……ペルセポリス(世界遺産)が見えます!
イラン料理というと、まだ日本では親しみがないかもしれませんが、日本人の口にも合う美味しさです! 事実、ニコルソン1人で完食しました。
お店では「フェセンジャンセット」(ナンorライス、スープ付き)が1180円で食べれます。さあ貴方も高円寺でザクロの美味しさをたっぷり召し上がれ!