第3回:ヘルシーなざくろのところてんの巻
前回のカシス探訪記で、水まんじゅうをお取り寄せしてからすっかり和菓子と、お取り寄せの魅力に取り憑かれてしまった私、ニコルソン。これだというものがあったら即注文、さらに近所を散歩しながら「鯛焼き」を買い食い、和菓子屋の看板を見つけたらとりあえず大福一つは買ってみたりと……食欲の秋で天高くニコ肥ゆる秋。このままではちょっとマズイぞ! でも甘味は止められない!!
でもってですね、ヘルシーな和菓子ならいくら食べても大丈夫じゃないか!? お得意のネットで調べた所……ありました!低カロリーのヘルシーお菓子といえば……そう「ところてん」。しかもこれはザクロの果汁をふんだんに使用した栄養も美味しさも二重マルな「ざくろのところてん」です。京都でこんにゃくとところてんを作り続けて160年、という老舗の和菓子屋「濱長本店」からお取り寄せしました。
店主が「ガーネット色のカクテルが出てくるドラマを見ていて思いついた」というこの「ざくろのところてん」。なんともユニークな発想から生まれた菓子ですが、完成までは一筋縄ではいかなかったようです。というのも、ざくろは酸が強いためところてんを製造する機械が錆びてしまう上、ざくろ自体の色も短時間で変色してしまうので、触れるものはたとえ機誡でもすべてステンレスに替えてしまわなくてはならなかったんだそう。そんな試行錯誤の末生まれた「ざくろのところてん」、早速いただきますっ!
「濱長本店」が独自に開発したという「ところてんそのものにそれぞれの味をとじこめる」方法で作られたところてんは、程よい甘さとあっさりとした味がクセになる一品。噛むとざくろの果実の香りと酸味が爽やかに舌をすべります。つるっと喉ごしよくあっという間に完食。ノンカロリーに近いなんて聞いたら10杯ぐらい軽くいけちゃうなぁ……。濱長本店のところてんはざくろ以外にも、抹茶、ワイン、コーヒー、吟醸酒など他にはない味が魅力! 伝統ある技術に裏打ちされた新感覚和菓子(しかもほぼノンカロリー!)をぜひ皆さまもお試しあれ~!