第2回:順造さんとザクロジュースの出会い
もう15年位も前になるでしょうか、ロスアンジェルスのスーパーマーケットや自然食品店を回っていたときのことです。ある小さな自然食品店の棚に、「ザクロの絵」と「Pomegranate」の品名の書かれたラベルのジュースを見つけました。
「Pomegranate」? 一体これは何なんだろう? 絵はザクロだが?
そのとき、この英語が私には理解できませんでした。お店の人に絵を見せて尋ねてみますと、答えはやはり「ザクロのジュースです」とのことでした。不思議なジュースだと思いながら話をしていますと、「ザクロのジャムもあるよ」と見せてくれるではありませんか。
一般のスーパーでは見かけない「ザクロの品の数々」が、何故こんな小さなお店にあるんだろう? と思い、 尋ねてみますと「中近東の人たちやユダヤ人が食べるんだよ」 とのこと。
「へぇ! そうなの? 不思議なものをジュースにしたり、ジャムにして何故食べるのだろうか? あのザクロの実には、そんなに水分もないのによくジュースが出るものだ」と思ったことを思い出しています。
そこから一度試しに、「ザクロジュース」と「ザクロジャム」を輸入してみようということになり、私たちがこれら商品を食品スーパーの棚に入れて販売を始めました。
たぶん、これが日本で初めて「ザクロ」の加工食品を紹介したケースだと思います。
これが予想以上の反響を呼んだため、原料を輸入して日本でボトリングし、「順造選」ブランドで販売していくことになりました。
今日は、ザクロジュースが日本に入ってきた初め頃の話を書いてみました。