“ヴァンショー”を飲みながら、本のページをめくるのが冬のお気に入りの時間です。
ヴァンショーとは、フランス語でホットワインのこと(ヴァンはVIN=ワイン、CHAUD=ホット)。湯気とともに立ち込めてくる、りんごとオレンジの甘い香りとスパイスの香りに癒され、体の芯からあたたまります。
さまざまなレシピがありますが、わたしの定番は、赤ワインにそのままフルーツを入れるか、赤ワインとフルーツのジュースを合わせる方法。今回は、ざくろジュースと赤ワインをブレンドしてみました。ワインとざくろの両者のポリフェノールが合わさり、色合いも大人っぽく相性はぴったりの組み合わせです。
作り方はかんたん。材料を鍋に入れてあたためるだけ。ただし、決してぐらぐら煮立たせないこと。せっかくの香りが飛んでしまいます。びんに材料を入れて、冷蔵庫にしばらくおいておき、飲む前にあたためる方法もあります。冷蔵庫で保存がきくので、たっぷりつくって常備するもよし。風邪のひきはじめにもおすすめですよ。
リラックス効果もあるようで、ヴァンショーをいただいた夜は心地よく眠りにつくことができます。
<今回のメニュー>
ざくろジュースのあったか “ヴァンショー”
[材料](4、5杯分)
あまり渋くない赤ワイン 1/2本(安いものでOK)
ざくろジュース 1カップ
りんご 1/2個
オレンジ(ネーブルなど) 1/2個
クローブ 2、3個
シナモンスティック 1本
蜂蜜 お好みで
<作り方>
1. りんごとオレンジはよく洗い、皮ごとスライスする。
2. 1とそのほかの材料を鍋に入れ、煮立たせないように弱火であたためて、カップにそそぐ。
<ワンポイントアドバイス>
・アルコールが苦手な人は、少し長めに熱を加えてアルコール分を飛ばすようにします。
・お好みでしょうがを加えると、さらに体があたたまります。フルーツをいろいろかえてみても、またちがった香りや味わいが楽しめますよ。
・八角やカルダモンなどのスパイスとも好相性。蜂蜜で甘さを調節するなど、お好みのレシピをみつけてみてくださいね!