ざくろの原産地は、ペルシャ(現在のイラン)、アフガニスタン周辺が発祥と言われています。これら地域では、昔から大切な果実として重宝されており、とくに王朝関係の女性から愛されていたそうです。そして、ヨーロッパ、中国などへと普及していきました。樹木は約8m前後で、葉は長楕円形で6月頃に黄赤色の花が咲き、9~10月頃に球形の先端が飛び出た形で果実がなります。果実が熟すと、その先端が不規則に割れて、ルビー色で艶のある種子を見ることができます。この種子は食べることができ、甘酸っぱい果物として知られています。
そしてザクロには、ミネラルやビタミンに加えて、女性ホルモンのエストロゲンに似た成分が豊富に含まれているとも言われています。現在では、イランの他にヨーロッパ各地、インド、中国、日本、アメリカなどで生産されています。ざくろの種子は、さまざまなオードブル、サラダ、一品料理、デザートに彩りを添えるだけでなく、ジュースなどにも利用されています。